このブログ初の旅行記です。サーバーの容量との戦いだけど、できる限り写真を残していきたいなぁ
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雪の大谷とは
富山県の立山町から長野県の大町市まで、北アルプスを突っ切ってバスやロープウェーを乗り継いで渡ることのできる、世界でも貴重な山岳観光ルートである立山・黒部アルペンルート。ここは日本海に面する脊梁山脈として冬季の天気界になっており、冬の東アジアモンスーンを受けて多量の降雪がもたらされる豪雪地帯。
ここで毎年春に観光ルートの道だけを除雪してバスで通れるようにし、ダイナミックな雪の壁と、高標高域の山岳雪景を手軽に観光できるようにしているイベントが雪の大谷です。
https://www.alpen-route.com/enjoy_navi/snow_otani/
今年は立山・黒部アルペンルートの営業51週年。ホントは去年の50周年でもいきたかったんだけど予定が空けられず。今年は寒冬で北日本で降水量が多く、積雪が多くていい雪が見れそうだったので早くからちゃんと行くと決めて予定を立てました。
Trip Log
雪のできる限り多く残ってるときにいきたい!ということで、全線開通から2日目、最初の休日である2022/04/16土曜日に行ってきました。
最初は富山側から行くつもりだったが、関東からアクセスするなら長野側からのがいいんじゃね?黒部ダムも見れるし。ということで扇沢駅まで車で行くルートで行ってきました。
〜 扇沢駅
詳細にいうと居住地がバレるのでちょっと誤魔化すと、出発地から扇沢まで3.5時間程度。10時位の便で上にいければいいと思い朝6時に出発。
Google で入れたルート検索を見た上で、カーナビのルートでも同じことを確かめてその道で行った…が
上信越道経由のルートだと、このようなルートが推奨される。麻績ICで降りるのが最短ルートであるようで、このルトで行ってしまったのだが大町に抜けるまでがものすごく細い峠道をずっと通らされることになってしまい非常に後悔した。こっちから行く場合は、安曇野ICまで下ってから国道147を使っていくルートのほうが結果的に早いし断然楽だと思うのでおすすめ。
カーナビに文句を言いながら扇沢駅に近づいて谷に入ると雪が降ってきた。前日は天気が悪く雨と雪が降っていたようで、今日も見晴らしは悪いかな〜と少し落胆
扇沢駅から黒部ダムまでバスに乗るために並ぶ。やっぱり時勢柄か予想していたよりは人が少なかった。
並んでると、駅員さんが急に来て、何やら本日混み合っていますと言い出して「なんだなんだ?」と不安になっていたら、「お弁当いかがですか〜」と弁当の宣伝でした。
後から知ったけど結構有名な名物駅員さんらしい。今回は買わなかったけど面白かったし次があれば買いたいな。
黒部ダム
扇沢から黒部ダムへ10時発の電気バスで。山の中を切り開いた洞窟を通るが、バスの幅+αしかないめちゃめちゃ狭い道で、ここを何度も往復してる運転手さんすごいなと(小並感)。
黒部ダムについたら展望台へ。ちょっと曇っていたけど一部晴れ間も見えてきて、これは待っていれば晴れるかな?と期待。展望台では湧き水を組めるところがあって、すごく冷たくて美味しかった!
記念写真を撮ってくれるサービスがあって、小さいサイズの写真を無料でくれてそれ以外は大きい写真を買うしか無いんだけど、自分たちは3人組で来ていて1枚だけもらってもしょうがないし、かといって大きいのはそんなに欲しくないし高いし…ってことで買いませんでした。小さいサイズの方を一枚500円とかで追加でもらえたらなぁ。
黒部ダムより上の黒部平に行くためにはダムを渡らないといけないので、対岸に行くために展望台を降りてダムの上へ。すると、外へ出てきた頃にちょうど晴れ間が広がってきてきれいな山々が見えるようになってきた。
ダム湖はまだ氷が張っていて、周りの斜面から雪解け水がざんざか流れてきてた。ダムからの観光放水は雪の大谷の期間が終わるまではやらないみたいなので、同時には見れないみたい。ダムカレーをお昼に食べる気でいたのだが、見終わるのが微妙にお昼には早かったので辞めて先に上に上がってしまうことに。放水も見たかったし、次回来るモチベーションが残りました。
黒部ダム 〜 室堂
11時過ぎの便で黒部ダムを後にして黒部平へ。すごい急な角度のケーブルカーに乗る。
関係ないけど、筑波山とかでもそうだったんだけど、こういう斜めのケーブルカーに乗るとブチャラティごっこしたくなるよね…ならない?
黒部平では(この次の大観峰も)雲が晴れきっておらずまだ完全に雲の中だったので、展望とかはせずに直接次へ。ケーブルカーの次はロープウェイで大観峰へ。
大観峰までくると2000mを越えほとんど室堂と同じ標高で、雲の中だったのもあって結構寒かった。外が真っ白でサングラスしてても目が痛くなるので、ダムまで来てた晴れが室堂に行くまでの間に追いついてくることを願いつつ最後のバスへ。
いざ室堂!
雄山の真下を通り、室堂ターミナルへ。ちょうど12時位だったのでご飯を食べようかとしましたがめちゃくちゃ混み合っていたので後にしてとりあえず外を見に行くことに。外に出ると…
快晴!
晴れ間が広がったのか、山のこっち側には雲がかかってなかったのかわかりませんが、とにかく最高の天気。
富山側の開けている方向には雲海が広がっていて、雪に覆われた地面からつながってまるで空の上にいるかのような景色。日が差している為大観峰にいたときより暖かく、空気もきれいで最高の気分だった。
そのまままずはメインの雪の大谷へ。雪の大谷は富山側から上がってくるバスの通り道で、自分は去年の夏にそっちのルートで来ていて景色を覚えているので、見比べながら向かった。
今年の雪壁の高さのピークは18m。人やバスと比べるとその高さがすごい伝わってくる。というか、高すぎて現地にいても何か対比するものが無いと高さの実感がつかめないくらい高かった。
高さもあるが、それ以上にこんだけ垂直に除雪して崩れてこないのにびっくりした。バスも壁スレスレに走ってるし、今度はバスの中から見た景色を見てみたい。
お昼休憩
ターミナルから下に出た雪の回廊を30分ほどみて、13時頃にターミナルに戻ると程よく行列が短くなっていたので、立ち食いそばを食べた。室堂ターミナルでご飯を食べられるところはここかホテルのレストランかの2択っぽかったが、レストランの方は21組待ちと言われたので立ち食いそばで。白エビかき揚げそばと野沢菜おやき、美味かった。
午後はターミナルの上から出て雷鳥沢の方まで散策。夏のときとどれだけ景色が違うか見比べにいくためと、地獄谷からのガスでできる硫黄雪を見に。
みくりが池は完全に凍って埋まっていて、知らなければそこに池があると気づかなさそう。山の方をみると、スキーやってる人たちがいて楽しそうだなぁと思ってたら、なんかパラグライダーみたいなのをやってる人がいた。楽しそうだけど、風強そうだし危なくないんかな…?
地獄谷の方まで来ると素人目でもわかるくらい雪が黄色いエリアがあった。学問的に興味があったけど直に見たことがなかったものを見ることができて満足。周囲をキョロキョロ気にしながら歩いてたけど赤雪は見えなかったなぁ。
雷鳥沢キャンプ場まで降りる最後の坂がすごく急で、我々は適当な観光客装備で来てしまったので地獄谷が見えるポイントでそこまでにして帰還した。
下山
15時半の便で室堂を経ち、下山をすることにした。ツアー客の帰りと被って少し遅れたが、臨時便を用意してくださり無事最終一つ前の黒部湖発のバスで帰れた。
この時間には長野側も完全に晴れていて、黒部湖周辺のきれいな景色がリフトから眺望できた。
最後は大町温泉の薬師の湯によってフィニッシュ。雪の被った北アルプスを見ながら入る露天風呂は気持ちよかった…
帰りの道は行きの反省を活かし、暗い中の峠越えを避けて安曇野から乗り、無事に居住地へ。帰ったのは23時頃で、朝5時半ごろから集合して行動していたので流石にクッタクタになった。(ほぼ)富山までの距離をワンドラ日帰り往復はめちゃめちゃしんどかったけど後悔はない。いくつまでこんな弾丸日程ができるかな…
以上、自己満 Trip log、終わり!